今に残る歌碑【第7回】浜松市中央区・豊西町
松島十湖百句塚
うらうらと 長閑(のど)けき春の 心より
匂ひ出でたる 山ざくら花
賀茂真淵
「百句塚」は、明治三十九年四月、日露戦争を記念して地元俳人を発起人に、笠井町福来寺境内に建立されました。報徳思想が根底にあり、建立時の俳人は百十六人、うち県外は四十四人。中に賀茂真淵・本居宣長の歌碑。その後、町の発展に伴い二度の移転があり、平成二十二年に松島十湖翁の故郷の現在地に「十湖百句塚」と改称して移転されました。現在百四十五基が建っています。
- ➀松島十湖「訪ふ人もひとふしあれや竹の春」
- ②二宮尊徳「元日やことしも来るぞ大晦日」
「人の短をいふことなかれ己の長を説く事なかれ」
松尾芭蕉「ものいえば唇寒し秋の風」 - ③賀茂真淵 真淵60歳の作。内山真龍家の桜といわれる。
- ④本居宣長「しきしまの大和心を人とはば 朝日に匂ふ山ざくらばな」
十湖百句塚
住所:静岡県浜松市中央区豊西町223-2