今に残る歌碑【第6回】湖西市・新居町
冬のころ遠きところをおもふ歌を
人々よみ侍るに
ふみわけて今もみてしか遠つあふみ
濱名のはしにふれる初ゆき
満ふち
新居図書館入口 平成2年3月建 新居町教育委員会
真淵が田安宗武に仕える前の45歳ころの作。冬のころ…の題詞に答えて万葉調に詠んだ。
濱名の橋
浜名湖南岸が、決壊して海とつながるまで、新居から白須賀方面の海岸まで大きな川が流れていました。そこに架かっていたのが浜名橋で、約170メートルもある立派な橋でした。
中世期、藤原定家・為家の親子そして源頼朝などが歌枕として詠んでいます。(歌碑が新居町に建っています)。
歌人であり、万葉集の研究家でもあった真淵が、多くの歌人が詠み伝えたこの橋を題材としの作品を残したことに、時を超えたこのイメージの広がりとロマンを感じます。
【新居図書館】
住所:〒431-0302 静岡県湖西市新居町新居250ー5